デッカ・レコードの専属アーティストで、聴き手の心をとらえる演奏により、同世代の中でも先駆者のひとりとして評価を高めている。

これまでにウラディーミル・アシュケナージ、クシシュトフ・ウルバンスキ、ヴァシリー・ペトレンコ、シャルル・デュトワ、ウラディーミル・ユロフスキ、デイヴィッド・ジンマン、アンドレイ・ボレイコ、ピンカス・ズーカーマンらの指揮と共演。

2014年春にはロリン・マゼールの指揮でボストン交響楽団にデビューし、その後、同楽団と高く注目されている中国ツアーを行う。また、カンザスシティ交響楽団、バンクーバー・リサイタル・シリーズでの再演や、プリンストン大学での演奏会、ワシントンD.C.のフィリップス・コレクション(美術館)でのデビューなど北アメリカ各地で演奏活動を行う。最近では、インディアナポリス交響楽団、アトランタ交響楽団、(ロシア・フェスティバルの一環として)オタワの国立芸術センター管弦楽団、ラヴィニア音楽祭に出演している。

ヨーロッパでは、オランダ・ フィルハーモニー管弦楽団(首席指揮者マルク・アルブレヒト)のレジデント・アーティストになる予定であり、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 、ガリシア王立フィルハーモニー管弦楽団(ポール・ダニエル指揮)などと共演する。ロンドン、ウィグモア・ホールでの輝かしいデビューの後、アブドゥライモフは今後数シーズンにわたって定期的にロンドンで演奏することになっている。また、イタリアやスペインでの多くのリサイタルに加え、シーズン開幕の演奏を行うミラノのコンサート協会での再演や、パリのルーヴル美術館でのデビュー公演を行う予定である。

さらに、2012年の東京交響楽団との日本デビューに続いて再来日し、NHK交響楽団と初共演する。また、オーストラリアツアーでは高い成功を収め、2014年に再度ツアーを予定している。

ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭、モンペリエやボザールのラジオ・フランス祭、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、サンタ・チェチーリア国立アカデミー、チボリ・コンサート・オーケストラ、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、シドニー交響楽団、ローザンヌ室内管弦楽団(オルフェウム財団後援)、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団でも演奏する予定。

2012年にデッカ・クラシックスからデビュー・リサイタルのCDをリリースしており、ショック・ドゥ・クラシカ賞とディアパゾン・デクヴェルト賞を受賞した。今シーズンは、ユライ・ヴァルチュハ指揮RAI国立交響楽団(イタリア、トリノ)と初めて協奏曲のCDをリリースする予定である。

アブドゥライモフは2009年、18歳の時にロンドン国際ピアノコンクールでプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番の白熱する演奏により1位を受賞し、すばらしい勝利を収めた。

1990年、ウズベキスタンのタシュケントで生まれ、5歳でピアノを始める。タシュケントのウスペンスキー国立中央学院でタマーラ・ポポヴィチのもとで学び、現在はカンザスシティのパーク大学国際音楽センターで、スタニスラフ・ユデニッチとともに学んでいる。

PMFには初めての参加。

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