PMF Founded by Leonard BernsteinPMF MUSIC PARTNER 2017年7月号 vol. 33
 

“音楽の街、音楽の夏” ― PMF2017は後半に突入

音楽の街、音楽の夏 PMF2017は後半に突入

7月8日、快晴で迎えたPMF2017オープニング・コンサート。記録的な猛暑にもかかわらず、札幌芸術の森・野外ステージは多くの来場者で賑わい、音楽の祭典の幕開けをPMFオーケストラのみずみずしい演奏とともに祝いました。
この日から街中には音楽とPMFのビジュアルがあふれ、開催地の札幌は名実ともに“音楽の街”に。後半に突入しても勢いは止まりません。“音楽の夏”を一緒に駆け抜けましょう!

PMFのビジュアルがあふれる、音楽の街札幌

 

Tシャツは残りわずか!
PMFオフィシャルグッズのご案内

音楽祭の開催を記念してオフィシャルグッズを製作・販売しています。公式プログラムは今シーズンから“PMF BOOK”として生まれ変わりました。公演情報だけでなく、書き下ろしのエッセイや特別記事も掲載した、タイトルどおり「本」の仕様となっています。
また、Tシャツは早くも残りわずかのサインが点滅中。札幌で活躍する気鋭のグラフィックデザイナー、門間友佑(もんま・ゆうすけ)氏がPMF2017のためにデザインした完全オリジナルです。
オフィシャルグッズは時を経ても楽しめる記念品。在庫があるうちに、ぜひお買い求めください!

PMF BOOK(PMF2017公式プログラム)

500円(税込)
サイズ:B5判(136ページ)

PMF BOOK(PMF2017公式プログラム)

PMF2017オリジナルTシャツ 【残りわずか】

1,000円(税込)
サイズ:S、M、L、XL
生地:コットン100%(速乾素材)
生地色:ブラック

※事務局の販売(窓口&通販)はXLサイズのみ。

※S、M、LサイズはKitaraショップ及びPMF2017コンサート会場の在庫がなくなり次第、販売終了となります。あらかじめご了承ください。

PMF2017オリジナルTシャツ
PMFオフィシャルグッズ
 

ゲルギエフとともに、すべてのパワーはここに向かう
PMFオーケストラ演奏会<プログラムC>

今シーズンのPMFオーケストラが編成されて3週間。平均年齢23.5歳のオーケストラは、まるでスポンジが水を吸うように、めきめきと腕を上げています。音楽家を目指す同年代の仲間から刺激を受けて切磋琢磨し、世界一流の教授陣が奏でる音色に驚愕し、練習と本番を通じて自分の新しい可能性や課題を発見する日々でしょう。これが国際教育音楽祭PMFの目的です。
PMFオーケストラはレナード・バーンスタインの理念を体現するもの。プログラムがA、B、Cと進むにつれ、アカデミー生の一人ひとりが自信に満ちた表情を見せ、オーケストラの音楽性もぐんとレベルアップします。
ワレリー・ゲルギエフ率いる<プログラムC>はPMF2017の集大成となる演奏会。芸術監督ゲルギエフとともに、すべてのパワーはここに向かいます。どうぞご期待ください!

ワレリー・ゲルギエフ指揮
PMFオーケストラ演奏会<プログラムC>

ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲(ドレスデン版)
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26
シューベルト:交響曲 第8番 ハ長調 D. 944「ザ・グレイト」

ワレリー・ゲルギエフ指揮 PMFオーケストラ演奏会 <プログラムC>

PMF2017オーケストラ特設ページ
 
第五回 リレーエッセイ PMFの魅力を語る

「リレーエッセイ」も残すところ、あと2回。修了生の井手詩朗さんは、前回のエッセイでPMFについて、このように語っています。「最初の年に彼自身(バーンスタイン)が命を懸けてオーケストラに音楽を与え、その理念が歴代の芸術監督のもとで、この音楽祭に関わるすべての人々によって繋げられているんだなあ、と思う。」と。
今回の筆者は、井手詩朗さんがアカデミー生として舞台で演奏していた時、聴衆の一人として客席にいた横山敬さん。横山さんはPMFフレンズ(賛助会員)で会員番号はNo. 7。会員ナンバーだけでなく、PMFオーケストラに対する熱い想いも“先頭を走るファン”と言えます。
PMF1990以来、PMFオーケストラのすべてのプログラムを鑑賞し、バーンスタインの理念が歴代の指揮者を通じて次世代にしっかりと継承されていることを知る横山さん。会員番号に敬意を表して、2017年7月号にエッセイを掲載させていただきます!

PMFオーケストラを聴く楽しみ

PMFフレンズ No. 7 横山 敬

1990年春のある朝、新聞に掲載されたPMF開催の広告を見たときの驚きと喜びは今でも忘れられません。その当時、外来オーケストラの公演が少なかった札幌で、バーンスタインとティルソン・トーマスがロンドン交響楽団と4回も演奏会を開くというのです。
開催された演奏会では、バーンスタインによる異常とも思えるほどの緊張感に満ちたベートーヴェンの交響曲第7番、市民会館のステージから零れんばかりのオーケストラとスピード感あふれる演奏を繰り広げたティルソン・トーマスの「春の祭典」、五嶋みどりと作曲家自身の指揮によるバーンスタインのセレナードや、シベリウスのヴァイオリン協奏曲等々の名演を堪能しました。
最も感動的だったのは、若きアカデミー生によって編成されたPMFオーケストラとバーンスタインによるシューマンの交響曲第2番の演奏でした。後にDVDで一般販売された、この演奏の素晴らしさは私の拙文ではとても伝えらません。
そして、この演奏で私はPMFの主役はアカデミー生であることを実感しました。ロンドン交響楽団やウィーン・フィルやベルリン・フィルの名手たちが名演を繰り広げたとしても、最も聞くべきものはアカデミー生によるPMFオーケストラなのです。
以来、私はPMFオーケストラの94のプログラムを鑑賞しました。
野外ステージで寒さに震えながらも名演に感動したマーラーの交響曲第2番(91年、エッシェンバッハ指揮)、当時7歳の五嶋龍に驚かされたパガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番(95年、佐渡裕指揮)、演奏中に鳴ったアラームのメロディを見事にカデンツァに取り込んで演奏を続けた小曽根真に感じ入ったバーンスタインの「不安の時代」(08年、尾高忠明指揮)、そして、歴代芸術監督たちによる名演奏の数々。PMFオーケストラの思い出は尽きることがありません。
発展途上のアカデミー生ですから、年によって彼らの演奏レベルは一様ではなく、それが演奏にも現れるときがあります。
しかし、音楽に対してひたむきに情熱を持って取り組む姿勢、素晴らしい指導者や仲間たちと音楽を作り上げる喜びに満ちた演奏は毎年変わることはありません。そして、彼らのひたむきさ、情熱、喜び、それらすべてが私に毎年変わることなく音楽を聴く喜びを与えてくれるのです。

横山 敬(よこやま たかし)

小樽市出身。中学校時代の音楽の先生のおかげでクラシック音楽にのめり込む。
PMFフレンズ発足当初からの会員で会員番号は7番。
オーケストラ音楽のほか、オペラやミュージカル、バレエなどの舞台芸術一般が大好きです。舞台総合芸術として作曲されたバーンスタインの「ミサ曲」が札幌で上演されることがPMFにいちばん期待していることです。
38年間、中学校で教え、この4月に定年。しかし、コンサートチケットのお金を稼ぐため、再任用で老骨にむち打って教壇に立っています。

バックナンバーを読む
 
本メールは「PMFオンラインサービス」にご登録いただいた方を対象に配信しております。
●登録内容の変更・配信停止 https://yyk1.ka-ruku.com/pmf-s/ ※ログインしてお進みください。
●当メール配信サービスに関するお問い合わせ・ご意見などはこちらまで musicpartner@pmf.jp
「PMFオンラインサービス」でPMF2017コンサートチケット好評発売中!

公益財団法人パシフィック・ミュージック・フェスティバル組織委員会

[Webサイト] https://www.pmf.or.jp/
〒060-0052 札幌市中央区南2条東1丁目1-14 住友生命札幌中央ビル1階
TEL : 011-242-2211  FAX : 011-242-1687
(c) PACIFIC MUSIC FESTIVAL ORGANIZING COMMITTEE all rights reserved.※本メール内容の無断転載を禁じます。
PMF Facebook PMF公式ページ Twitter PMF公式ページ PMF公式 Instagram