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夏回帰―。音楽に感動する季節が来る!
バーンスタイン・レガシー・コンサート
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20世紀のクラシック音楽界を代表するスーパースター、レナード・バーンスタイン(1918-1990)。その彼が1990年の夏、人生の最終章で、ありったけの夢と情熱を注ぎ、札幌で創設したのがPMF、パシフィック・ミュージック・フェスティバルです。
“レガシー・コンサート”は、バーンスタインの楽曲と彼が愛した作品、レガシー(遺産)を取り上げる特別企画。バーンスタインが抱いた夢と音楽は、世界中から集まる音楽家たちの演奏によって再び生命を吹き込まれ、時を超えて生き続けます。
PMFが生まれた夏はバーンスタインの季節。もうすぐ私たちの街に“音楽に感動する季節”がやって来ます!
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楽しさは“GALA”と“ピクニック”に比肩する!
【ここに注目!】バーンスタイン・レガシー・コンサート
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大山平一郎さんはアメリカを拠点に40年以上のキャリアと実力を誇る、指揮者でヴィオリスト、そして、教育者です。1983年、ロサンゼルス・フィルハーモニックの首席ヴィオラ奏者だった大山さんは、バーンスタインの指揮で“シンフォニック・ダンス”を録音しました。
時を経て、指揮者となった大山さんは、今回の“レガシー”に何とバーンスタインとのレコーディングで使用した当時のスコアを持ち込み、PMFオーケストラと“シンフォニック・ダンス”を奏でます。これぞレガシー。思い出のエピソードは当日のMCで!
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バーンスタイン弾き振りの名演が残る「ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番」のソリストには、弱冠20歳でロン・ティボー国際コンクール第1位に輝いた田村響さんが登場します!
これまでにNHK交響楽団をはじめ、国内の主要オーケストラと共演。マキシム・ヴェンゲーロフ(ヴァイオリン)や篠崎史紀(ヴァイオリン)、宮田大(チェロ)など一流プレイヤーとの室内楽にヨーロッパ各地でのリサイタル、30歳の若さで音大の講師としても活躍する実力派ピアニストです。
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PMFオーケストラ特設ページ&バックナンバーを公開
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オーディションで選ばれた世界28ヵ国・地域出身の若手音楽家90人で編成するPMFオーケストラ。今シーズンも教育音楽祭ならではの夢と向上心が響きあう、フレッシュなサウンドを聴かせてくれることでしょう。
公式ウェブサイトにPMF2017のオーケストラ公演を紹介する特設ページを作りました。
PMFオーケストラが放つ青春の輝き、国籍も言葉も違うメンバーが音楽でひとつになる姿は、私たちの心にきっと大きな感動を届けます。
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また、公式ウェブサイトにPMF MUSIC PARTNER(月刊メール)の2017年2月号から5月号(臨時)をアップしました。“新たな追加”は読者の皆様のおかげです。
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小学6年生がオーケストラと夢の共演!
PMFリンクアップ・コンサート
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ニューヨークにある“音楽の殿堂”カーネギーホール。同ホールのヴァイル音楽研究センターが開発したプログラムをもとに、札幌市教育委員会と協力し、日本の小学生向け音楽教育プログラムとして考案したのが、2013年から実施しているPMFリンクアップ・コンサートです。
今年は札幌市内9校の小学6年生(約700人)が、7月19日(水)にPMFオーケストラと共演します。このプログラムは児童たちに音楽、そして、仲間と一緒に演奏する“つながる喜び”を体感してもらうことを目的としたPMFの音楽普及事業です。
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「リレーエッセイ」は各界で活躍する方々が登場し、独自の視点や体験から国際教育音楽祭PMFの魅力を語る連載企画。前回、小林正純さんは「二人の音楽教育に対する熱い想いは今も脈々とPMFの活動に引き継がれています。」と綴っています。稀代の音楽家レナード・バーンスタインと野村證券の田淵義久社長(当時)との心のつながりでPMFは創設に至りました。そして、10年は続けようという二人の約束は、多くの皆様からのご支援によって遥かに延び、今も固く守られています。
バーンスタイン亡き後、その想いと情熱は歴代マエストロにしっかりと受け継がれ、PMFは2年後に30回記念を迎えます。バーンスタインを筆頭にマエストロたちの魔法は、PMFがしばしば“奇跡の音楽祭”と呼ばれる所以かもしれません。
今月はそんな“マエストロの魔法”を心待ちにしている、あの声の主がエッセイで登場します。広い大地の北海道エリアで誰もが一度は彼のヴォイスを耳にしているはずです。一瞬で空気が変わる、バイタリティあふれる声でお馴染み、AIR-G' FM北海道アナウンサーの高山秀毅さんです。それでは、3、2、1、キュー! |
マエストロの魔法、再び!
AIR-G' FM北海道アナウンサー 高山 秀毅
「あなたは、どこの魔法学校を卒業なさったのですか?」 もし、僕がマエストロに質問することができたなら、きっとこう質問しただろう。
2007年、この年のPMF芸術監督はリッカルド・ムーティ。PMFオーケストラの演奏会でマエストロは、ゆっくりと手を身体の前へ持っていった。まるで船を漕ぐように。前後に少し弧を描く、その動きは柔らかくゆっくりとしているが、強い意志が感じられる。指先から何かが発せられているかのようだ。低い弦の音の連続音に、高い弦の音が被さっていく。その光景を映像にしたなら、穏やかな大海原を進むうちに一転、嵐が訪れ激しい波や風が襲いかかってくる光景だ。
ここで、自分が決定的な思い違いをしていることにようやく気が付いた。マエストロが、船を漕ぐような仕草で操縦していたのは、オーケストラという船ではなく、Kitaraホールという大きな船だったのだ。私たち聴衆をもコントロールする強大な力。抗うことができない不思議な魔力にすっかり取り込まれてしまった。「運命の力・序曲」「モーツァルトのコンチェルト」「シューベルトの交響曲」。Kitaraホールという船がムーティ船長のもと、3曲=三つの海を渡りきった満足感は、今まで体験したことのないものだった。特にシューベルトの交響曲〈ザ・グレイト〉のクライマックス部分は、船が海を離れて飛行船に変身、天にも昇る心地だった。アンコールが「天体の音楽」だったので、宇宙空間まで旅したことになる。
あれから10年経った今年のPMFでは、うれしいことにまた、シューベルトの交響曲〈ザ・グレイト〉が演目として予定されている。新しい世代のPMFオーケストラのメンバーたちが、どんな演奏を聴かせてくれるのか。その船を動かすのは、芸術監督のワレリー・ゲルギエフ船長だ。絶大なる魔法の力で「奇跡の音楽祭」を演出してくれるだろう。今から楽しみだ。
高山 秀毅(たかやま ひでき)
名古屋出身。FM北海道アナウンサー。
オリンピックの現地取材や北海道マラソン中継、有珠山噴火レポート、ピクニックコンサートの司会、ホッカイドウ競馬の情報発信など活動分野は多岐にわたる。近年は札幌ドーム等の会場で北海道コンサドーレ札幌(サッカーJリーグ)のスタジアムDJも担当。
毎週日曜6時から放送中のクラシック番組「朝クラ!」は、今年で13年目を迎えるAIR-G'(FM北海道の愛称)の長寿番組。4月からは新番組「Rep.ly.ze(リプライズ)」がスタート(毎週金曜7:30〜12:55)。
AIR-G' 80.4 FM北海道
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